すべてがブランド!名があるものを経営者がまとう意味

私は昔から、どちらかと言うとブランドにはこだわらない方でした。見た目でどこのバッグなのか分かるものなんて、値段も人からバレてしまうし恥ずかしいとまで思っていた方です。大人になってからは、多少は身につけるようにもなりましたが、いかにもっぽいものは今でも少し苦手です。特に、バッグや服だと見知らぬ人と丸かぶりすることもありますので、人と違うものを持ちたい主義の私には不向きです。そんな私ですが、長くお付き合いして婚約に至った彼は会社の経営者をしているということもあって、身の回りはブランド品だらけです。出会った当初からそんな感じだったので、最初は彼のことが正直なところ苦手でした。女性でもそこまでの人は知り合いにもいませんでしたし、ましてや隣を歩くなんて考えられませんでした。私の誕生日や付き合った日の記念日なども、プレゼントは花などもあったものの、大抵は高価なバッグや財布などで、私も気が引けてしまいました。こういうものをもらって喜ぶ女性と付き合った方が良いのではと、思わず彼に言ってしまったこともありましたが、何も気にすることはないよと言われて終わりでした。やっぱり、これからも彼が会社を経営して大きくしていくのであれば、身分に合った人というか、同じ価値観の人と一緒に居たほうが彼も幸せだと思いましたし、私自身もいつこの状況に慣れるのかさっぱり分かりませんでした。子供の頃に親からもらったプレゼントと言えば、本や辞書、または実用性のあるものばかりで、決して甘やかされて育ったわけではありませんし、月日が経つごとに彼と自分自身の身分の差を感じるばかりでした。友達からは羨ましがられましたが、本人としては色々と悩むことも多いわけです。特に結婚となれば、それぞれのお家とも関わっていかなければいけないですし、そうなると益々、分不相応な嫁だなと思われるのではと思っていました。でも、彼によくよく聞いてみると、ブランド物などをもらっても、それをあたりまえだと思わない態度が良かったと言うのです。また、彼自身がそういった物ばかりを身につけている理由は、どこの国のどこの工場で作られているのか分かるものを身につけたいからだそうです。ものづくりに関わっている仕事柄、量販店で気軽に売られているものではなく、職人の技が感じられるような物に魅力を感じると。なので、私が思っていたような、高い物で固めてお金持ちぶっているとかそういうことではなかったわけです。もっと早く聞いておけばよかったなと思いましたが、誠実な回答が返ってきて嬉しかったです。